「バングラデシュで人材採用?」――多くの日本企業にとって、この選択肢は思いもよらないものかもしれません。しかし、世界の大手IT企業が注目し、すでに多くの優秀なエンジニアを輩出している国がバングラデシュなのです。
人口1億7000万人、平均年齢わずか28歳という若い国。年間50万人以上のIT系学生が卒業し、その多くが英語を話せる。そんなバングラデシュの人材を、現地法人を設立することなく、合法的に雇用できる仕組みが「EOR(Employer of Record)」サービスです。
本記事では、「そもそもEORって何?」という基本から、なぜバングラデシュが注目されているのか、実際のコスト構造、そして成功のポイントまで、初めての方にも分かりやすく解説します。人材不足に悩む日本企業にとって、新たな解決策となるかもしれません。
また、EOR以外にもオフショア開発という選択肢もあります。バングラデシュでのオフショア開発にご興味のある方はこちらもご覧ください。
:バングラデシュでのオフショア開発。費用対効果・技術力などを丸ごと解説!
そもそもEOR(雇用代行)サービスとは?
海外の優秀人材を「自社の社員」として雇用する新しい仕組み
EOR(Employer of Record)は、直訳すると「記録上の雇用主」という意味です。簡単に言えば、海外にいる人材を、現地法人を設立することなく、自社の指示で働いてもらえるサービスです。
従来、海外の人材を雇用するには、以下のような高いハードルがありました
- 現地に法人を設立する必要がある(時間もコストもかかる)
- 現地の労働法や税制を理解する必要がある
- 給与計算や社会保険の手続きが複雑
- 撤退する際の手続きも大変
EORサービスは、これらの課題を一挙に解決します。EOR事業者が現地での「雇用主」となり、法的な手続きをすべて代行。企業は、まるで自社の社員のように業務指示を出すことができるのです。
EORサービスの具体的な仕組み
| 従来の海外採用 | EORサービス利用 |
|---|---|
| 現地法人設立が必要(3-6ヶ月) | 最短3日で採用可能 |
| 現地の法律知識が必要 | EOR事業者が全て対応 |
| 撤退時の清算手続きが複雑 | 契約終了で完了 |
| 初期投資が大きい | 月額サービス料のみ |
実際の流れはとてもシンプルです
- 人材の選定:EOR事業者の人材データベースから選ぶか、自社で見つけた人材を指定
- 契約締結:EOR事業者と貴社、EOR事業者と現地人材がそれぞれ契約
- 業務開始:貴社が直接業務指示を出し、まるで自社社員のように働いてもらう
- 給与支払い:EOR事業者が現地通貨で給与を支払い、税務処理も代行
つまり、面倒な手続きはすべてEOR事業者に任せて、優秀な人材の力だけを活用できるというわけです。
なぜ今、バングラデシュなのか?
世界が注目する「次のIT大国」の実力
「バングラデシュ」と聞いて、IT人材を思い浮かべる人は少ないかもしれません。しかし、データを見れば、この国のポテンシャルの高さに驚くはずです。
驚異的な人材供給力
- 人口:1億7000万人(世界8位)
- 平均年齢:28歳(日本は48歳)
- IT系学部の卒業生:年間50万人以上
- 英語話者率:人口の約18%(3000万人以上)
特に注目すべきは、政府がIT産業を国家戦略の柱として位置付け、「Digital Bangladesh」構想のもと、IT教育に莫大な投資を行っていることです。その結果、優秀なエンジニアが続々と誕生しています。
バングラデシュ人材の知られざる強み
1. コストパフォーマンスの高さ
バングラデシュのエンジニアの給与水準は、日本の1/3〜1/5程度。しかし、これは単に「安い」だけではありません。同じコストで、より多くの優秀な人材を確保できることを意味します。
| 職種 | バングラデシュ(月額) | 日本(月額) | コスト比 |
|---|---|---|---|
| ジュニアエンジニア | 300-500ドル | 2,500-3,500ドル | 約1/6 |
| シニアエンジニア | 800-1,500ドル | 4,000-6,000ドル | 約1/4 |
2. 高い英語力とコミュニケーション能力
バングラデシュは英語が準公用語的な位置づけにあり、特にIT業界では英語でのコミュニケーションが標準です。これは、グローバルプロジェクトでの協業において大きなアドバンテージとなります。
3. 勤勉で真面目な国民性
バングラデシュ人の多くは、家族を大切にし、仕事に対して真摯に取り組む国民性を持っています。また、日本に対して友好的な感情を持つ人が多く、日本企業での就業を希望する人材も豊富です。
4. 時差の少なさ(3時間)
インドやフィリピンと比較して、日本との時差が3時間と少ないため、リアルタイムでのコミュニケーションが取りやすいのも大きなメリットです。

バングラデシュEORのメリット・デメリット
5つの大きなメリット
即戦力人材を低コストで確保
- ジュニアエンジニア:月額12〜15万円
- ミドルエンジニア:月額18〜25万円
- シニアエンジニア:月額25〜35万円
日本で同等スキルの人材を採用する場合の1/2〜1/3のコストで、優秀なエンジニアを確保できます。
採用スピードの速さ
- 現地法人設立:不要
- 採用プロセス:最短3日〜2週間
- 勤務開始:採用決定後すぐ
従来の海外進出では半年以上かかっていたプロセスが、劇的に短縮されます。
リスクの最小化
- 初期投資:ほぼゼロ
- 契約期間:1ヶ月単位で調整可能
- 撤退時:複雑な手続き不要
「まずは1名から試してみる」という柔軟な対応が可能です。
法的コンプライアンスの確保
- 現地労働法:EOR会社が完全対応
- 税務処理:専門家が代行
- 社会保険:適切に処理
法的リスクを回避しながら、安心して人材活用できます。
業務への集中
- 給与計算:EOR会社が代行
- 労務管理:専門スタッフが対応
- トラブル対応:現地サポートあり
本来の業務である「何を作るか」「どう成長させるか」に集中できます。
知っておくべき3つの課題
コミュニケーションの工夫が必要
英語でのコミュニケーションが基本となるため、社内の英語対応体制を整える必要があります。ただし、日本語を学習しているエンジニアも増えており、将来的には日本語での業務も可能です。
文化的な違いへの理解
イスラム教国であるバングラデシュでは、金曜日が休日、ラマダン期間中の勤務時間短縮など、日本とは異なる慣習があります。これらを理解し、尊重することが重要です。
インフラの不安定さ
停電やインターネット接続の不安定さなど、インフラ面での課題は存在します。ただし、優良なEORプロバイダーは自家発電設備や複数回線を用意するなど、対策を講じています。
バングラデシュEORの料金体系を理解する
基本的なコスト構造
EORサービスの料金は、大きく3つの要素で構成されています
- 基本サービス料(月額給与の8-15%)
- 給与計算・支払い代行
- 労務管理・勤怠管理
- 基本的なHRサポート
- 法定費用(月額給与の12-18%)
- 社会保険料(雇用主負担分)
- 各種税金
- 法定福利費
- オプションサービス(必要に応じて)
- ビザ取得サポート:5,000〜10,000円/回
- 日本語研修:10,000〜20,000円/月
- 専用オフィススペース:5,000〜15,000円/月
具体的な費用シミュレーション
ケース1:ジュニアエンジニア1名採用の場合
基本給与:120,000円
一般的なEORサービス料(25%):30,000円
───────────────
月額合計:150,000円
ケース2:開発チーム5名編成の場合
ジュニア2名:240,000円
ミドル2名:360,000円
シニア1名:250,000円
───────────────
給与合計:850,000円
一般的なEORサービス料(20%):170,000円※複数名割引適用
───────────────
月額合計:1,020,000円
日本で同規模のチームを組む場合と比較すると、年間で1,000万円以上のコスト削減が可能です。
| 項目 | 日本採用 | バングラデシュEOR | 削減率 |
|---|---|---|---|
| ジュニア月額 | 35万円 | 15万円 | 57% |
| ミドル月額 | 50万円 | 22万円 | 56% |
| シニア月額 | 70万円 | 31万円 | 56% |

導入までの流れ:最短3日で開始可能
ステップ1:要件定義とヒアリング(1日目)
まずは、どんな人材が必要かを明確にします
- 必要なスキルセット(言語、フレームワーク、経験年数)
- 業務内容の詳細
- 予算とスケジュール
- チーム構成(人数、役割分担)
ステップ2:候補者の選定と面接(2-3日目)
EORプロバイダーが要件に合った候補者を複数名提示
- 履歴書・スキルシートの確認
- オンライン面接の実施(通常2-3回)
- 技術テストの実施(必要に応じて)
- 最終候補者の決定
ステップ3:契約と勤務開始(4-5日目)
採用が決まれば、すぐに勤務開始の準備
- EORサービス契約の締結
- 業務環境の整備(PC、ツール、アカウント等)
- オリエンテーションの実施
- 業務開始
最短3営業日、通常でも1週間以内には実際の業務を開始できます。
よくある質問(FAQ)
Q1: 英語ができないと利用は難しいですか?
英語でのコミュニケーションは確かに必要ですが、以下のようなサポートがあります
- 日本語が話せるプロジェクトマネージャーの配置
- 翻訳ツールの活用支援
- 徐々に日本語を学習するエンジニアも多数
実際、多くの日本企業が英語力に不安を感じながらスタートし、問題なく運用しています。
Q2: 品質管理はどのように行えばよいですか?
リモートワークでの品質管理には以下の方法が効果的です
- 日次・週次の定期ミーティング
- プロジェクト管理ツールの活用(Jira、Asanaなど)
- コードレビューの徹底
- 明確なKPIの設定と評価
多くのEORプロバイダーは、現地にプロジェクトマネージャーを配置し、品質管理をサポートしています。
Q3: どんな業務を任せられますか?
バングラデシュエンジニアが対応可能な業務は幅広いです。
- Webアプリケーション開発(フロントエンド・バックエンド)
- モバイルアプリ開発(iOS、Android)
- AIml・機械学習開発
- QAテスト・品質保証
- UI/UXデザイン
特に、JavaScript(React、Node.js)、Python、PHP、Javaなどの主要言語に強いエンジニアが豊富です。
Q4: 将来的に日本で雇用することは可能ですか?
はい、可能です。EORで数ヶ月〜1年程度働いてもらい、相互理解が深まった段階で日本への招聘を検討する企業が増えています。この方法により:
- 採用ミスマッチのリスクを最小化
- ビザ申請時の実績証明が容易
- 来日後の定着率が大幅に向上
まとめ:バングラデシュEORで新たな成長戦略を
人材不足が深刻化する日本において、バングラデシュEORは新たな解決策となる可能性を秘めています。若く優秀な人材を、リスクを抑えながら、スピーディーに採用できる──これがEORの最大の魅力です。
「海外人材の採用は難しそう」「英語でのコミュニケーションが不安」といった懸念を持つ企業も多いでしょう。しかし、適切なサポートがあれば、これらの課題は十分に克服可能です。
PLUS TALENTが選ばれる理由
そんな企業の皆様に、私たちPLUS TALENT(プラスタレント)は、バングラデシュEORサービスを通じて、安心・確実な海外人材活用をご提案します。
私たちの強み
- 豊富な人材データベース
5,000名以上のエンジニアが登録する独自データベースから、貴社のニーズに最適な人材をマッチング。バングラデシュの優秀な人材に幅広くアクセスできます。 - 透明性の高い料金体系
隠れコストは一切なし。契約前に全ての費用を明示し、予算オーバーの心配なく人材活用を進められます。 - 最短3日での採用実現
スピーディーな採用プロセスで、急な人員需要にも対応。「来月から開発を始めたい」といったニーズにもお応えします。 - 日本人スタッフによる手厚いサポート
現地に常駐する日本人スタッフが、採用から定着まで伴走。文化の違いによる課題も、きめ細かくフォローします。 - 快適なオフィス環境の提供
自家発電設備、高速インターネット回線を完備したオフィスで、エンジニアの生産性を最大化。インフラの不安を解消します。 - 将来の直接雇用もサポート
EOR期間中に信頼関係を構築し、将来的な日本招聘や現地法人での直接雇用への移行も全面的にサポートします。
今すぐ始められる、新しい人材戦略
「まずは1名から試してみたい」「どんな人材がいるか見てみたい」──そんなご要望にもお応えします。初期投資はほぼゼロ、リスクを最小限に抑えながら、優秀なバングラデシュ人材の活用を始められます。
エンジニア不足に悩む企業の皆様、海外展開を検討中の皆様、ぜひ一度、バングラデシュEORという選択肢をご検討ください。
詳しいサービス内容やバングラデシュ人材の魅力については、バングラデシュEOR専門ページをご覧ください。
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